ここでは、「本」 に関する記事を紹介しています。

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DVD色んな女がいるもんだ。

淫乱で残虐で強欲な69人の美人さんたちの濃ゆ~いエピソードをほんの数ページに凝縮して紹介しまくった桐生操の『世界悪女大全』(とは言っても、日本人さんのエピソードはないですが。ヨーロッパ中心デス)

こういうの子供の頃から好きで読んでたんで、ほとんど「知ってる~」話しばっかりでしたが、書き手が違うと見方も取り上げ方もちょっと違うんで、そこそこ新たな発見もありました。ちょろりちょろりと無理なくどこからでも読めるのも良かったかな。

でも文体はあんまし好きでないけど。

そうそう、本書の中で「へぇ~」と思ったのは、故ダイアナさんが王室に嫁ぐために使ったアノ手コノ手の奮闘ぶりが紹介されてたとこ。ガンバリましたよ、ダイアナさん(笑)。でも最期はねぇ。。幸せだったんですかね。

ワタクシ的には、真夏に男性諸氏にご一読いただきたい一冊っ。
ホント、下手な怪談話しより、リアルな女の方がよっぽどこわ~いんですから(笑)
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DVD花になぞらえ鋭い観察眼でオンナの内をエグる大田垣晴子さんの『花のような女(ヒト)』は、相変わらずのかわゆく親しみやすい絵柄を裏切り、なかなかにエグくてございます。

でもドロ~っとしてないのは、絵柄のかわゆさとオンナのイタイところを鋭くブスッと貫くぐらいの切れ味抜群の考察力にあるような気が。それとオトコたちの「ちょっとーー!そこに騙されてんじゃないわよーー」と自分の実生活でもココロの雄たけびはいるような゛身近な゛キャラがユーモアに描かれているからでしょうか。

男女の間で繰り広げられる駆け引き。オンナ側の舞台裏がのぞけるこの一冊は、ぜひぜひ男性諸氏におすすめしとうございます。

うつくしく華やかに、ときに守ってあげたくなるような花たち。実はね、しーっかり根がはってて逞しーいのですよ。

えぇ、そんじょそこらの男性よりも。

この本は、一見すると色鮮やかな、ユーモア溢れるイラスト・エッセイだと思われがちだ。でも、じっくり読んでいくと、辛辣な女性観察が随所にちりばめられていることがわかってくる。。(中略)大田垣さんが、この本で繰り返し強調しているのは、男女関係におけるオンナの駆け引きについてだ。(中略)じっくり読んでいくと、その観察の深さ、考察の切れ味に圧倒されてしまう。(解説より)裏表紙より
DVD驚くばかりの心理分析と鋭い人間観察が、人間のあらゆる心の動き、あらゆる行為―愛・友情・勇気―の奥底にひそむ真理―自己愛―をひとつ残さず的確に暴き出す。フローベール、ニーチェ、ショーペンハウエル、トルストイ、芥川龍之介らの「枕頭の書」としても知られる。究極のアフォリズム集-ラ・ロシュフコー箴言集『運と気まぐれに支配される人たち』吉川浩訳 裏表紙より

鋭い!深い!痛い!を連発しながら、すっかり私の枕頭の書となっております。

ロシュフコーさんたら自分と他人、世間の良いも悪いも汚いも目を逸らさず見つめ考え、タマシイの悶絶を体験しながらこの一冊を書き上げたのではないでしょうか。

自分と対峙できるということだけでも一種の才能であるのではないか。と考える私には、そこを突き抜け作品として遺したってとこがまたまたスゴイ。

ロシュさんは、フランス大貴族の嫡男として生まれルイ13世&14世の世に生き、女性関係や戦で銃弾にまみれ、宮廷の陰謀に巻き込まれるわ、かの有名なバスティーユに投獄されるわと波乱万丈を地で生きた方でございます。

そんな経験から絞り出された箴言は、短いものでわずか数語、長くてもたったの数行。

最小の分量で最大級の評価を得、いまだ文学史上にて異彩を放ち続けとります。

そうそう、晩年にはあのラ・ファイエット夫人の『クレーヴの奥方』の出版に尽力もしたのだとか。

読み手を唸らせるフランス男の箴言集、読み得です。
DVD20代のころ、装丁とタイトルに惹かれ思わず手に取ってしったミック・ジャクソンの『穴掘り公爵』

19世紀に実在した奇行の公爵をモデルに描いた作品は、ひっくり返るほどの衝撃はなかったですが、未だに忘れられないシーンがいくつかございます。

ゆっくりと日々狂って行く公爵は、私的には憎めないなんとなく愛らしいキャラ。穴を掘るも穴空けちゃうも、そんな心情をなんとなく理解してしまった私も少し狂っているのかも。と当時ちょっと自身を心配したものでした。

日記形式で書かれているので、なんとなぁく当たり前な日常に感じてしまうも、周囲の人からしたらオッタマゲタことばっかしてくれる公爵さんだったに違いありません(お世話をする人たちは大変だったと思いますが、第三者として見る分にはそれはそれで楽しそうです)

こんな公爵さんが住まわれてたお城は、イングランドのノッティンガムシャーってとこにあるそうです。

余談ですが、この新潮社のクレストシリーズ本のデザイン、紙の素材や触り心地も良かったりで好きなんですよね。
DVD世の中には、たとえ無名であっても、どこかにこのような人たちがいるのだと思うと、無邪気にはしゃぐわけにはいかなかった。私が自分の知っている領域意外のことを書いたり話したりすることがほとんどなかったのは、常に父の眼を意識していたからだ。父の眼、というより、父たちの眼、とでもいうべきものを意識しつづけてきた。彼らの眼が、私に「知ったかぶり」の偉そうな口をきくのをためらわせた-沢木耕太郎『無名』p218より

無名ではあるが、確かな人生を生きてきた人というのは、ちょっと前までは周りを見渡せばたくさんいたような気がいたします。それは金があるとか無いとか成功してるとかしてないとかという価値観ではなく、人として゛確か゛であると思える人たち。

そんな人たちが周りにいるから、引用したようなことを意識していた人たちも多かったんではないでしょか。

そんな゛確かな゛父親を持った沢木耕太郎が父親の死に際してのことを記した『無名』では、静謐さ感じる筆致で父親との関係や想いを淡々と描いています。

子どもと友だち関係築きたがるようなナマヌルイ親子関係ではなく、親と子、人間と人間、絆ある家族の姿を感じ、なんかここんとこ冷たい空気がピンと張り詰めてる秋晴れの中で読んだ本書が適度に爽やかにココロに響きました。

そうそう、非常識な人間を見ると、「親の顔が見てみたい」という侮蔑の言葉をよく聞きますが、本書に出てくる親御さんは(お母上もなんか潔くてないす)、羨望を持って゛見てみたい゛です。
DVD今年ももうすぐ暮れる。祖母と両親がこの一年健康でいてくれたことに感謝しつつ、ぼくはまた、故郷を遠ざけたまま一年を過ごす。来年も再来年も、きっとそれを繰り返す。いつかはわからない、けれど確実に訪れるはずの、故郷と直面せざるをえない瞬間を、ぼくはあと何年先送りできるだろうか・・・・・『明日があるさ』 重松清

家族をテーマにした作品を書く作家さんだとは知っていましたが、一冊も読んだことはありません。

海外にいると、好みにかかわらず、流れてきてくれた日本語の本を読むことになります。それは大抵は新しいことを教えてくれたり、新たなる分野の開拓(?)につながったりするので、ちょっとした楽しみにもなっています。この本も、そんな゛ちょっと゛読んでよかったナ。と思えた一冊。

ちょっと不器用でムサイおじさま(?)が真摯に描く短いエッセイには、人とのつながりや家族への想いが詰まってます。

作者がこれらのエッセイをしたためたのは30代後半のとき。今自分がこの年代にいるためか、家族や友だちと離れたところにいるためか、ちょっとココロに沁みました。

何篇か読んでは、ほぅと一息ついて、細い目を余計に細めさせてくれた一冊でした。

海外で読むとまた格別なのかもしれません。

そんな同じようにほぅと一息ついて欲しいなぁ。とこれもブッククロッシングで旅立たせるので、どこかでお手元に流れてきたら、ちょっと故郷や家族を思い出して目を細めてくださいましね。
DVD
人品というのは、洋の東西を問わず、一目瞭然である-86ペ-ジより

数学者・藤原正彦氏の『遥かなるケンブリッジ』では、文部省の長期在外研究員として家族とともに過ごしたケンブリッジでの一年間が綴られとります。

数学者の書くエッセイなんて、ど--せガッチガチなんだろ。なんて言う勿れ。

新田次郎と藤原ていを両親に持つ氏の文章はシンプルで読み易く、そして読み手に爽やかな余韻を残すものとなっとるのデス。

エリ-ト数学者が出会う一流の人々との交流。それは、きらびやかな宝石や豪華な食事、そんなオカネで得られるものではなく、擦り切れた背広を着ていようとも、隙間風ビュ-ビュ-な家に住んでいようとも、頭脳と人品を備え、エリ-トの矜持を持ち、伝統にかしずく人々との交流を綴った本書は、サラリと読めるのに重厚。生き方に影響を受ける人もいるのではないかと思われる好エッセイでございます。

特に゛国際人゛を目指して狂奔されてる方にオススメ。
得るとこ多い、と思いますよん。
DVD二度とダマされないために 社会の本当のカラクリを教えたる!

の帯に目が眩み、先日の古本市で手に取った、キツネ目の男、宮崎学氏と『ナニワ金融道』の青木雄二氏のふたりが書いた、傑作人間学講座『土壇場の人間学』

銀行相手に裁判を起こして抵当権を値切る゛とか、゛サラ金からカネを引き出す巧妙な手口を教えたる゛とかとか、「教えてカラクリ~~」と普通人生歩み中の私には目からウロコが剥がれまくりの内容が満載。

さすが、濃ゆい人生を送ってきたふたりの本だけございマス。

どちらかというと、宮崎氏の書いてることの方が腑に落ちるとこが多いけど、青木氏のマルクス主義なんかもツッコミ入るも、嫌な感じがないので、許すっ&やっぱ面白いと思います、この人(すでに鬼籍にお入りになっているというのはちと残念)。

で、これ、読者として想定されてないと思われるオトメな読者にも読んで欲しい一冊なのでございます。

上がり調子のときには、その男の真の値打ちというのはわからないものである。逆に、はたから見てあきらかに落ち目だと思うときにこそ、その男の本質が見えてくるものである。
私は、たくまし男というのは、自分がいちばん弱っているときにこそ、周囲のことが見えているやつだと思う
本書86ページより

確かに。

たまに、「どーいう男の人がいいんでしょーか?」なんてことを聞かれるのですが(なぜ、聞く私にっ?ですが。。)、大抵はこの本に書いてあった上のことに近いこと言うたりします。それと一緒に、シビアな適齢期のオナゴさまたちと話すとオカネの話しになったりするのですが。。

私は、「オカネ持ちは好きだけど、元々オカネ持ちである人より、自分の力でオカネ持ちになれる才覚のある人の方が好き~♪」と答えとります。

元々オカネ持ちで才覚も持ち合わせた人だったらいいけど、そうじゃなかったらねぇ。。ということで、゛落ち目゛になったときに這い上がれる才覚も度量もある人の方が好きだなぁ。

ということで、オカネのことや男の値打ちについてなどなどが語られていることもあって、コバルト文庫とかハーレクインロマンスなどなどを愛読される方たちにもオススメなのでございますよ。

と、青木さんの婚活の模様もチラッと書いてあります。私だったら、オカネなくてもこういう人、いいですけどね。
nin.jpg銭ゲバ忍者の国、伊賀が舞台の和田竜『忍びの国』

伊賀一の忍、無門、織田信長が息子の信雄(のぶかつ)を中心に据え、それを取り巻く武者たちに銭ゲバ忍者たち。脇には、後の大盗賊・石川五右衛門が血気盛んな若い忍者としても登場しとりまして、キャラだけとっても皆おもしろい。

゜銭゜が絡むとヒトゴロシにヤル気満々に豹変する忍者たち。もう親も子も人情もヘッタクリもないんでございます。

ゼニ、ゼニ、ゼニ。

そのエゲツなさに笑えるんだけど、でも笑えない部分もよく描かれてて、時にホロリ、時にクスリ。そして無門の超絶忍者ワザにひぇ~。

重厚さには欠けるけど、読み手を飽きさせないエンターテイメント性と、映像的な描写力は中々。今まで時代モノを敬遠していた若い人たちにもスンナリ受け入れられるんじゃないでしょか。

なんでもただ今雑誌にて漫画も連載中とのこと。映画化も近いんじゃないかしらん。これ系を映画にするとしたら。。三池崇&宮藤官九郎って感じですかねぇ。
DVDふっ、と壮絶なダメ恋愛ばかりを繰り返してた美女の姉ちゃんを思い出しました。

その゛ふっ゛と一緒に、チャールズ・ブコウスキーという飲んだくれが書いた傑作、『町で一番の美女』も思い出したのでした。

町で一番の美女とその昔の知人の姉ちゃんは、国も置かれている状況も全然違うってのによく似ています。

愛に飢えてるっていうんでしょうか、でも愛されるとその愛の終わりを考えてしまって怖くなる。折角手に入れた幸せが逃げてしまう恐怖に今度は追いかけられてしまって、今そこに現実にある幸せを信じられなくて。。。そういや『髪結いの亭主』の髪結いの姉ちゃんは、最後に川に身投げしちゃってましたね。

幸せの中に身を置いたとき、幸せを甘受できるというのも実は゛学習゛が必要なんではないか。と思うのでございマス。

知人だった美女は、父親に捨てられた体験を皮切りに、自身が覚えていないほどの男性と付き合い、捨てられ続けてました。彼女の場合は、相手から少し連絡がなかったりすると、捨てられるのではないか。と異常な行動に出てしまうタイプではありましたが、髪結いの姉ちゃんや、ブコウスキーの美女とは根っこのとこでは似ている。と感じるのです。

そういえば、このブコウスキーの短編の話しをしたら、一言「彼女の気持ちが良く分かる。。」とぽつり。

ON とOFF、この幸せが逃げてしまうのではないか。というスイッチが頭の中で入ってしまったら、入ってしまったことに気づき、スイッチを消すことができる。普通に幸せを掴むには、まずはこれから。。

でもそういうスイッチの存在も知らず、どこかカナシク、純粋ささえ感じられる彼女らの生き方の方が、小説や映画的なのかもですが。。
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