お時間あらば、しばし立ち止まっていただければこれ幸い。足跡なぞも残していただければ極上のヨロコビでッス。

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DVDオトナになってからふっとしたときに読む、ココロの隙間短編集

そんな感じを受けた江國香織『すいかの匂い』

どれも短く漢字も少なく、一見ふうわり誰にも読み易い。でも、どこかザンコク、少しドロっ。

作者の本が人気があるのは、この辺のとこが絶妙であるかじゃないかと思うのれす。本を読まない人にも読み易く、本読みにも受け入れられる要素がある。この辺の感覚も絶妙であるのではないかと。

すんごく真剣に読むほどのモンじゃないと私は思ったんですが、ココロの隙間にスルリと入り込んで、自分自身の子どもの頃の思い出も引っ張り出してくれたりと、なんというか、読み手の感覚に入り込むのが上手いな。と感じたのでした。

暑い夏に、ゴロゴロしながら何をするでもなく。。な時にでも読むのに良いんじゃないでしょか。
あぁ、すいかでも食べながらね。

先週、トリノへ立ち寄った際に、Hさんと本を交換したうちの一冊です。せっかくなんで、こりゃまたブッククロッシングにて旅立たせようと思いマス。
[少女のころの無邪気さとザンコクさ-『すいかの匂い』]の続きを読む
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DVD
人品というのは、洋の東西を問わず、一目瞭然である-86ペ-ジより

数学者・藤原正彦氏の『遥かなるケンブリッジ』では、文部省の長期在外研究員として家族とともに過ごしたケンブリッジでの一年間が綴られとります。

数学者の書くエッセイなんて、ど--せガッチガチなんだろ。なんて言う勿れ。

新田次郎と藤原ていを両親に持つ氏の文章はシンプルで読み易く、そして読み手に爽やかな余韻を残すものとなっとるのデス。

エリ-ト数学者が出会う一流の人々との交流。それは、きらびやかな宝石や豪華な食事、そんなオカネで得られるものではなく、擦り切れた背広を着ていようとも、隙間風ビュ-ビュ-な家に住んでいようとも、頭脳と人品を備え、エリ-トの矜持を持ち、伝統にかしずく人々との交流を綴った本書は、サラリと読めるのに重厚。生き方に影響を受ける人もいるのではないかと思われる好エッセイでございます。

特に゛国際人゛を目指して狂奔されてる方にオススメ。
得るとこ多い、と思いますよん。
DVD人はどのような場合にエゴにとり憑かれた自分のみにくさに気づくのか-解説より

遠藤周作センセの『わたしが・棄てた・女』のテ-マは深いッス。

なんともやるせないぐらいに献身的で゛バカ゛と叫びたくなるほどに『愛』に満ちている主人公。そしてそれ故に堕ちてゆくセツナサ。

無心の愛なんてもんを実践するのは、今の世の中では最も難しいもののひとつなんじゃないかと思うんですが、人が生きるのに最も必要なことであるんじゃないかと思うのですよ。この主人公の女性とは対照的に、世の中を上手く泳ぐ主人公の愛し続けた男性が、主人公の最期を知るくだりでは、彼女の崇高さと男性のみにくさとがくっきりとコントラストをなして、読み手にグググッと迫ってきます。

やれブランドだ、出世だ、カネモチだ、そういったもんに血道上げるのもひとつだと思いますが、人間の本当の価値ってのは、そんなウスッペラなとこにあるんじゃない。そんなことを再認識させてくれる、人によっては気づかせてくれる一冊でございマス。

主人公のモデルとなった井深八重さんは、ソニ-の創始者井深大さんの遠戚にあたるそう。

それと、邦画もつくられてますが、フランス映画で本書が翻案でないか。と言われてる映画がございマス。なんかヨサゲ。これは見たいかも。

ということで、これもブッククロッシングで旅立たせマス。どこぞで見かけたら、読んでみてくださいまし。
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