愛を得る=権力という図式に翻弄された、ある時代のある家の、女たちの物語-紅夢

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こりゃまた切ない映画であります。

正妻とお妾さんが同居する中国旧社会の富裕なお家の物語。
主人公のコン・リー演じるは第四夫人。ということは、本妻含め自分の前に3人も旦那さんのための女性がおわすのであります。それで何もないわきゃない。

この旦那、「みな仲良くね」なんて言いますが。。。
前の晩、旦那さんと床をともにした夫人は、翌朝の食事には彼女の好物を他の夫人たちと食べるとか、晩のご指名を受けた夫人には、その夜をよりよいものにするために、極上の足マッサ-ジサ-ビスなどあったりと、旦那に目をかけられるとかけられないとでは。。待遇、違います。

いかに旦那の愛を得ようかと、一見マリアさんのような顔で、あの手この手でなんでもアリの第ニ夫人、不倫が発覚し惨殺されてしまう第三夫人、年はとっても絶大な権力を持つ正妻に、妾になりたい小間使い。。。

父親の急死により、20歳前にこの父親ほども年の違う旦那に嫁いできた主人公は、徐々にこの抗いきれない悲惨な運命の渦に飲み込まれ精神を病んで行きます。

夕暮れ時になると、旦那の女たちは小間使いを従えそれぞれの屋敷の門の前に集まるのですが、家老が「四院、点灯!」と叫べば、その夜は第四夫人の部屋へお泊り。そして、扉前の紅い提灯に灯がともされます。この鮮やかな「」が、彼女らの悲惨な運命を象徴しているようで心に染みます。監督チャン・イーモウの巧みさを感じます。

旦那に愛されることは、この世界での権力を握ることを意味し、
この狭い世界では、旦那に愛され子を産むことが絶対の幸福。。。


在りし日の、富める商家の静かで優雅な日常の裏にある、醜い嫉妬と激しい闘争の中を生きる女性たちの物語。

彼女たちの悲惨な運命を印象づける「紅」色の提灯は、本作の舞台に使われた山西省の喬家大院にて見学できるそな。ちなみに当時の喬家の旦那さんは、妾を持たず堅実な人生を送った人だったそうです。
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コメント
この記事へのコメント
かなりの人が見たと思うし、同じ位に騒がれたのを記憶しています。イタリアの社会の中では無い事ではないにしても、大半の人には未知の東洋の陰鬱な一面だと見られたと思います。私は、ここに書かれているような記事をイタリアの新聞で読んで、それで十分だとしました。この女優さんコン・リーの人気もこのフイルムからだったように思います。今も売られている本ですか?
2005/04/07(木) 11:47 | URL | jeienne #-[ 編集]
こんにちは。イタリアでは沢山の人が見たのですね。多分日本では単館上映だったように記憶していますので(私はビデオで見ました)、興行的に成功といえるほど人が入っていたかは分かりません。当時の日本でのこの映画に対する批評も残念ながら読んでいませんです。と、イタリアの新聞に大体この記事と同じようなことが書かれていたとのこと。自分の書いたものが、当たらずしも遠からじ(?)だったかぁ~と、外れたところでちょっとうれしかったりしてます(好き勝手書いているので、かなり的外れなこと書いてることもあるかも。。と思っているので。。)。本が日本、もしくはイタリアで発売されているかは分からないですが、ビデオは日本で発売されています。
2005/04/07(木) 19:58 | URL | zefiro04 #-[ 編集]
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