堕落と絶望から見えるもの-『白痴』

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DVDしまった。。おもしろい。。

一気読みできる時間は取れなかったけど、バタバタしながらも、やることやりながらも、続きが読みたくなってしまった坂口安吾の『白痴』。しまいにゃ、夜中の3時ころに起き出して、短編をひとつ読んでしまったり。

あまりにも有名すぎて、実際に読んでもいないのにすっかり読んだ気になってたのでありました。それを、古本屋にて105円で発見。装丁に惹かれ購入。

この一冊には『白痴』を含む7つの短編が収録されとります。どれも゛白痴゛と同年ごろに書かれたものとこのこと。

私はいったいどこへ行くのだろう。この汽車の旅行は女が私を連れて行くが、私の魂の行く先は誰が連れて行くのだろうか。私の魂を私自身が握っていないことだけが分かった。これが本当の落伍者だ。生計的に落魄し、世間的に不問に付されていることは悲劇ではない。自分が自分の魂を握り得ぬこと、これほどの虚しさ馬鹿さ惨めさがある筈はない本書22頁より

オノレの魂と世間や欺瞞、偽善と戦い続けた安吾の書く文書はギリギリでございます。堕落して、堕落して行く中で望む魂の高揚。現実と観念とのギャップ。。現実での堕落、絶望、その底辺から見上げた現実世界は、安吾にすべてを曝け出し、彼の懊悩とともに作品に凝縮されるにいたっていて、読ませマス。

私が購入したこの゛白痴゛は97刷目。時を経ても世代が変わっても、読み続かれて行く理由は、いつの世も変わらぬ゛ギリギリ゛なとこをしっかり押さえた作品であるからなんじゃないでしょか。
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