百年前が舞台の青春小説-『村田エフェンディ滞土録』

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DVD先年、土耳古帝国からの使者を乗せたフリゲート艦、エルトゥールル号が帰国途中、和歌山沖で台風に遭い、船員650名中587名が溺死するという惨事が起こった。が、地元の警察隊を初め、漁民まで実に献身的な救助にあたり、土耳古帝国皇帝がいたく感激、両国の友好のますます深まらんことを願って、日本の考古学者を一名、土耳古文化研究のため彼の地に招聘したのである。その枠に我が友、村田が選ばれたのであった梨木香歩『家守綺譚』49ページより

舞台は約100年前のトルコのイスタンブール。

まだまだ日本人が海外へ出ることが珍しかったころのお話し。。

冒頭の一節が載っている『家守綺譚』の主人公は、゜村田゜ではなくて不思議ハウス管理人の村田の友人゜綿貫゜。で、今日は上記の事件がきっかけになりトルコに暮らすことになった村田が主人公の『村田エフェンディ滞土録』をば。

珠玉の青春モノ。と自分の中では揺るぎない一冊になっている本書前半は、暖かく雑多な雰囲気の中、青春を謳歌する村田の友情あり、不思議体験あり、彼の地での驚きを彼の目を通して読みながら一緒に体験するも、永遠に楽しいときが続くことはなく。。

それぞれの事情に加え、戦争が人の人生を変え、狂わせて行く時代に突入するのは歴史の知るところでございマス。そんな世界が渦を巻きはじめた中、帰国をした村田のその後の人生と、イスタンブールで青春を謳歌しあった仲間たちの行方が明かされる後半、ギュギュギュッと涙を搾り取られること必須のラスト。

前半と後半のコントラストが絶妙で、そのコントラストがゆえに後半に突然直面する゜現実゜に、主人公の村田とともに打ちのめされマス。読後は余韻で放心状態。。

あぁ、私の スタンブール(落涙)

購入は2年以上前、いまだにラストを読み返しては涙しちゃうんですよねぇ。。

最近、トルコが村田を招聘するきっかけになった事件(は実話ッス)に非常に恩を感じていて、それがためにある事件で危険を顧みず日本人を大勢助けたという出来事を知りやした。

そしてあれだけのことをした日本人が、現在、トルコとの友好にヒビを入れるようなことをしていることも。なんでこんなにヘンテコ国になっちゃってんですかねぇ、日本は。。どーでもいいですが、このトルコ楽隊の音楽聞くと、向田邦子のドラマ『阿修羅のごとく』を思い出しちゃうんだなぁ。これも面白かったですよねぇ
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