確かな人生を生きた無名の人-『無名』

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DVD世の中には、たとえ無名であっても、どこかにこのような人たちがいるのだと思うと、無邪気にはしゃぐわけにはいかなかった。私が自分の知っている領域意外のことを書いたり話したりすることがほとんどなかったのは、常に父の眼を意識していたからだ。父の眼、というより、父たちの眼、とでもいうべきものを意識しつづけてきた。彼らの眼が、私に「知ったかぶり」の偉そうな口をきくのをためらわせた-沢木耕太郎『無名』p218より

無名ではあるが、確かな人生を生きてきた人というのは、ちょっと前までは周りを見渡せばたくさんいたような気がいたします。それは金があるとか無いとか成功してるとかしてないとかという価値観ではなく、人として゛確か゛であると思える人たち。

そんな人たちが周りにいるから、引用したようなことを意識していた人たちも多かったんではないでしょか。

そんな゛確かな゛父親を持った沢木耕太郎が父親の死に際してのことを記した『無名』では、静謐さ感じる筆致で父親との関係や想いを淡々と描いています。

子どもと友だち関係築きたがるようなナマヌルイ親子関係ではなく、親と子、人間と人間、絆ある家族の姿を感じ、なんかここんとこ冷たい空気がピンと張り詰めてる秋晴れの中で読んだ本書が適度に爽やかにココロに響きました。

そうそう、非常識な人間を見ると、「親の顔が見てみたい」という侮蔑の言葉をよく聞きますが、本書に出てくる親御さんは(お母上もなんか潔くてないす)、羨望を持って゛見てみたい゛です。
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