エグイオペラはいかがでしょ-「ヴォツェック」

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エグイオペラがあるから。

と、オペラ「ヴォツェック」のビデオが弦楽器科の友人からまわってきたのは、学生の頃でありました。

アバド指揮のベルリンだかウィーンだかの歌劇場での演奏。ということで、カクチョー高いはずなんですけど。。。多分、一般にイメージされているオペラとは一線を画す作品だと思います。鑑賞後は、友人たちと「いかにエグかったか」を談笑し、大いに盛り上がった思い出の作品でもありますね(エグイって、死語かも~)。

ストーリーはいたってシンプル。妻の不貞に夫が怒り、妻を殺害。

ただの、痴話喧嘩モノです。

なんとも陰気で、人間のいや~な部分をミチミチッと描いていて、明るさのカケラもなく、豪華絢爛なんて要素はミジンもないクラ~イ作品です。

私が観たアバド指揮のは、「こ、これ、オペラですかぁ?」と言いたくなるようなセリフの卑猥さ、歌い手たちの演技のニクニクしさ。。。でもなぜだか引き込まれてしまう舞台でありました。心理描写と音楽、演出、歌い手たちの演技が上手い具合に絡み合い、功を奏したからでしょうか。

年始に、バルセロナのリセウ劇場で、初めて「ヴォツェック」を生で観て来たのですが、かな~りムムッと「なんだかな~」な演出でありました。今回のリセウでの演出は、結構ヨーロッパでは話題になっているようで、私はイタリアの新聞、「コッリエーレ・デッラ・セーラ」紙に載ったものを見ましたです。全裸の男女多数が出てくる。っていうので、話題になっているフシありでしたけど。。個人的には「なんか意味あんのぉ?」と思われるような演出でありました。歌い手さんたちがイイ感じだったので、モチッとねぇ。。とも感じちゃいましたけど、もしかしたら演出家の意図するところが深すぎて、私には付いて行けなかったのかも~。なんても思ってみたりデス。
この「ヴォツェック」は、ベルク(1885-1935)というそんな昔の人じゃない人が書いた作品です。この辺のモノは演出にハバがあるのか、演出家によってかなり違ったものになったりもするようです。ですから、ときに想像もつかないような舞台に出会えることもあるのがこの辺りのオペラのオモシロサだったりもします。当たり外れが大きいとも言えるかもですが、見比べる楽しさも大きいですね。
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