不条理の世界へ-『砂の女』

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Amazon.co.jp:砂の女 特別版: DVDよく分かりませんが、どきどきしてしまいました。

今どきの特殊効果があるわけでもなく、複雑なストーリーというわけでもないんですけど、画面に吸い込まれそうな映画であります。

『砂の女』、監督は華道の家元でもある奇才勅使河原宏。原作は通常の思考を超えた作品群でお馴染みの安部公房。主演は怪優の岸田今日子。とくれば、まだ見てない人もかなりソソられる一本なのではないでしょか。

砂の穴に砂をかきだすことで生活をする岸田今日子、村人に騙され穴に連れてこられ、岸田とともに砂かきで暮らすことになる「お客さん」なる男性との数ヶ月間の生活と葛藤が描かれとります。

噎せ返るほどに降りそそいでくる砂との葛藤、閉塞感、砂の女との情愛にお客さんの砂の穴脱出願望、試み。。この奇妙な状況を、武満徹の音楽が更にキシキシザラザラとしてくれちゃってます。

金、かかってねえなぁ。。なんて思っちゃうぐらいシンプルなセットに、ちょこっとの出演者ではありますが、ヘタな金満映画よりも鑑賞後は余韻が後引く一本ですね。

岸田今日子、妖艶です。訳分からん凄みというか強さがあります。理不尽で一見、無意味とも思える状況の中を生きる「砂の女」を怪演しとります。

多分、この映画、今でも「前衛」って部類に入るんじゃないでしょうか。

そうそう、その昔、イタリアでもこの映画が上演されたらしく、イタリア人のおっちゃんに「『砂の女』、見たことある?」なんて聞かれたことありますです。

日本映画、あなどれません。

見るべし。な一本でありました。
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